しつこいタイプの皮膚疾患に有効なケトコナゾール

水虫やカンジダ症などといった皮膚の病気は、誰でもかかってしまう可能性のある、ごくありふれたものではありますが、治るまでに時間がかかり、その間はしつこい皮膚のかゆみや炎症などが続くタイプであるというのが特徴となっています。
こうした皮膚の病気は、まとめて皮膚真菌症とよばれていて、名前のとおり、真菌というカビの一種が皮膚に感染して引き起こした病気であるといえます。
ただし、単に真菌が皮膚に感染しているとはいっても、実は角質層とよばれるような皮膚の比較的固い部分に感染していて、ふだんはこうした組織に真菌が隠れていることが多いため、せっかく医薬品を投与しても、なかなか効かないことが多く、これがしつこい症状の原因にもなっています。
このようなしつこい水虫やカンジダ症を治療するための医薬品としては、ケトコナゾールとよばれるものが知られています。
ケトコナゾールは、医薬品のなかでは抗真菌薬というタイプに分類されており、真菌の細胞膜の合成を妨害するという作用があるため、投与すると殺菌的なはたらきをするのです。
一般にはケトコナゾールは患部の皮膚に直接塗るような外用薬タイプが使用されますが、海外では口から飲む内用薬タイプのものも出回っており、効き目としても外用薬タイプのものよりは強めであるということができます。
ケトコナゾールを投与すると、数週間もあれば皮膚病の症状はかなり改善されてきますが、まだ角質層に残っている真菌があることも考えられますので、その後も継続して、根気強く、投与を続けるというのが一般的な治療のあり方です。
そのため、実際に投与が終了するのは、ケトコナゾールの使用開始から数か月かかるということもめずらしくありません。