頭部の脂漏性皮膚炎や施設で移る水虫はケトコナゾール

年齢を重ねると病気にかかりやすくなる傾向がありますが、水虫も高齢者には多い病気です。
水虫が高齢者に多いのは、年を取ると皮膚が角化して硬く厚くなるので、水虫の原因である白癬菌というカビが皮膚に寄生しやすくなることもひとつの要因だと言われています。
白癬菌はこの菌に感染している人の皮膚から落ちた角質(垢)や爪のかけらなどにも棲んでおり、その角質などを踏んだ他の人の皮膚の傷などから入り込んで増殖することで新たな感染者を作りだします。
そのため、白癬菌に感染する危険は、多くの人が利用して素足になる機会がある場所のリスクが高いと言うことが出来、高齢者の場合、デイサービスでの入浴なども注意が必要となります。
しかし、デイサービスに行けばすぐに白癬菌に感染するというわけではなく、菌が足などについてから感染が成立するまでには24時間ほど、皮膚に傷口がある場合は12時間ほどかかるというデータがあるため、デイサービスに行って帰ってきてから足を綺麗に洗うと感染を予防出来る可能性が高いので気を付けると良いでしょう。
さて、水虫にかかった時に治療に用いられる薬は、白癬菌をはじめとしたカビの仲間を殺菌出来る抗真菌薬という種類になりますが、ケトコナゾールもそのような抗真菌薬の一種です。
ケトコナゾールは白癬菌の他に、カンジダや癜風菌にも有効な薬で、クリームや液剤、スプレーの形で利用されています。
ケトコナゾールには、水虫治療などの他に脂漏性皮膚炎の治療にも使えるという特徴があり、ケトコナゾールの配合されたシャンプーも発売されています。
脂漏性皮膚炎は顔面やわきの下の他、頭部にも出ることがあり、紅斑や黄色っぽい油性のフケが症状としてあらわれます。
頭部の脂漏性皮膚炎は悪化させると脱毛の原因となることもあるので、頭皮全体にフケやかさぶたが出てきたなどの症状があれば皮膚科を受診して早めに治療するのがおすすめです。